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□                               □
■      米国西部、奇岩と峡谷の国立公園   第044号  ■
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 みなさん、こんにちは。hal-9000です。

 お待たせしました。キャニオンランズ国立公園の、ニードルズ地区を
ご紹介します。

 先週は発行できず、すみませんでした。実は、原稿はほとんどできて
いたのですが、金曜日に仕上げて配信登録しようと思っていたのを、す
っかり忘れてしまいました(^^;)。
 最近、花粉症の薬を飲み始めたのですが、飲み始めは毎年、眠いし、
起きていてもボーっとしてしまいます。

 遅れついでに、久しぶりに写真を少々掲載しました。
 掲載といっても、当メルマガはテキストですので、リンクを書いただ
けです。
 写真は、横幅1000ピクセルと、やや大きめにしてみました。その代わ
り、JPEGの画質をかなり低くしてみました(看板の写真などは、文字が
ギリギリ読める程度まで上げてあります)。どのくらいにするのが良い
か迷いましたので、ご意見をお願いします。

 さて、ニードルズ地区の話は、長くなりますので、何回かに分けるこ
とにします。

 本来、「まずは各国立公園を駆け足でご紹介」するはずだったのです
が、キャニオンランズは、どうしても短く書けません(^^;)。

 今日は、全体の概要と、アクセス(公園内に入るまで)を中心にご紹
介します。

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 キャニオンランズ国立公園・ニードルズ地区

 推奨度(初訪問者)★★★☆☆ 時間があるならぜひ
 推奨度(ベテラン)★★★★★ 絶対お勧めです
 感動度      ★★★★★ 岩だらけの景色が好きなら
 雄大度      ★★★★☆ ア地区には負けますがなかなか
 迫力度      ★★★★★ 岩山を歩けばかなり
 奇観度      ★★★★★ 面白い岩がたくさんあります
 穴場度      ★★★★★ これぞ穴場の代表格

 筆者が行った時期(ニードルズ地区):
  × 1989年6月
  × 2002年11月
  × 2003年09月〜10月
  ◎ 2005年12月〜01月 日帰りと、2泊3日の、2回行きました

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┌───────────┐
│ニードルズ地区について│
└───────────┘

 キャニオンランズ国立公園の、3つの地区のうちの1つ、東南部にあ
たる地区です。

 アイランドインザスカイ地区と比べて、人気的には(というかたぶん
知名度が?)イマイチで、人が比較的少ないところです。

 しかし、特に行きにくい訳ではありませんし、とても面白いところで
す。もっと多くの人が訪れても良いはずです。

 アイランドインザスカイ地区が、比較的侵食が深く進み、ばっさりと
切れ落ちた断崖が目立つのに対し、こちらは、縦方向と横方向の侵食の
バランスが良く、面白い岩がたくさんあります。

 また、アイランドインザスカイ地区は崖の上から見下ろす風景ばかり
だったのに対し(四駆で行けば別ですが)、こちらは中段くらいの位置
にありますので、岩に囲まれた感じになります。
 岩に近寄って見ることができるのは勿論、岩峰と岩峰の間の狭いとこ
ろを通り抜ける時などは、岩マニア冥利に尽きるというものです。

 ニードルズの名前の由来にもなっている針峰群が、チェスラーパーク
方面に特に多く(他にも随所にあります)、最大の見所の一つとなって
います。

 他にも、コンフルーエンス、エンゼルアーチ、ドリュードアーチなど、
特に有名な見所が、いくつかあります。

 さほど有名ではないアーチや岩などでも、面白いものが、たくさんあ
ります。

 そもそも、ビジターセンターより少し先に進むと、そこはもう岩だら
けです。たまに広く平らな所もありますが、ニードルズ地区の大部分は
岩でゴツゴツしています(衛星写真を見ると良くわかります)。岩好き
人間にはたまらない世界です。

 因みに、衛星写真を見ていると気付くのですが、ここには、アーチー
ズ国立公園のフェアリーファーナスのようなフィン構造が、たくさんあ
ります。
 アーチーズの方がきれいなフィンになっていて、こちらは、フィンが
細かく途切れ途切れになってしまっています。現地にいると、フィン構
造であることがわかりにくいです(アーチーズでは、現地にいても、よ
くわかります)。
 しかし、こちらは、至るところがフィン構造です。フィンではない部
分の方が少ないくらいです。
 しかも、同じ場所で、フィンが直交した2方向に走っている(ように
筆者の目には見える)こともあります。針峰ができる訳ですね。

 このフィン構造の直交、筆者の勝手な想像だと思っていたのですが、
現地にこういう看板がありました。



 この看板があるのは、こういう針峰群が見えるところです。



 閑話休題。
 岩好き人間にとって、岩だらけの場所というのは、絵の好きな人がメ
トロポリタン美術館に行ったようなものでしょうか。
 ルノワールはあっち、ルーベンスはこっち、ということもありましょ
うが、どこを見ても絵でいっぱいです。無名だけど自分好みの絵を発見
するかもしれません。

 ただ、有名な見所(美術館でいうとルノワールやルーベンス)には、
結構歩かないと、行くことができない所が多いです。これが、ニードル
ズ地区があまり話題に上らない最大の理由でしょう。

 例えばアーチーズでは、有名な見所には、車で行けるか、比較的短時
間のトレッキングで行けます。デリケートアーチ(往復2時間半)など
は、かなり長距離の部類に属します。

 一方こちらは、往復で丸一日くらいかかるところが結構多く、日帰り
不可能なところも少なくありません。往復2時間半くらいで行けるなら、
かなり近い方です。

 もっとも、ここでも、車で行ける範囲や、ちょっと歩いたところでも、
楽しめる部分はありますので、トレッキングの予定がない方も、ぜひと
も行ってみて下さい。

 筆者お勧めの、徒歩で片道1時間弱くらいのポイントもご紹介します。
ここは、有名ではないどころか、たぶん名前すらないと思います。

 筆者は、2005〜2006年冬の3週間の遠征のメインテーマが、このニー
ドルズ地区を訪れることでした。

 しかし、この遠征は、全体に天気があまり良くなく、結局ニードルズ
地区では、自動車で行けるところを一通り回ったのと、短距離のトレッ
キングを少々、そして、長距離トレッキング先としては最低限の目標だ
った「チェスラーパーク」に行っただけに留まりました。

 次回遠征では、ニードルズ地区のもう少し奥深くまで行ってみたいと
思います。

─────────────────────────────────
┌──────────┐
│ニードルズ地区の場所│
└──────────┘

 SaltLakeCity
  ├┐
  │├─┬─Rich┬────────┬─GreenR─70─┬─
  ├┘ │   │        │       │
  │  89 ┌─┤        │       Moab
  15  │ │ └Torrey───Hanksville     │
 Beaver ├─┘   │      │    ■■ 191
  ├──┤     │      │    ■■─┤
  │ Pangch    │      │       │
  │  ├─── Escalante    └───┬─Blanding
 CedarC─┤                │   │
  /   │                ├──Bluff
 StG───┤               MexHat  │
 /    Kanab────Page──┐     ┌┘   │┼
 /    └─┐ ┌┐│  Kaibeto  Kayenta───┼─
LV      └┬┘└┤  ┌┴─────┘    │
 \          │  │           191
  \         ├TubaCity          │
   93     ┌──┤  └───┬───────┼─
    \    │  │      │       │
    Kingman─┴─Flagstaff ───┴─────40─┴─

─────────────────────────────────
┌─────────┐
│ニードルズ地区付近│
└─────────┘              至モアブ
                   ACL      │
                   :      │
               COL   :      │
                   :      191
                   :      │
               NOL───┴──────┤
         NOP                │
        VC│                │
   公園内へ─┴┴入口──────┐       │
                  │       │
               6SP  │       │
                6SP │       │
                  │       │
                  │New      │
                  └───┬───┤Church
                       \   │ Rock
                        \  │
                         \ │
                         Monticello
 New:ニュースペーパー・ロック
 6SP:シックスシューターピーク     ── 舗装道路
 NOP:ニードルズ・アウトポスト     ・・・・ 未舗装道路
 VC :ビジターセンター           (一般車OK)

後日ご紹介
 ACL:アンチクライン・オーバールック
 COL:キャニオンランズ・オーバールック(筆者は行っていません)
 NOL:ニードルズ・オーバールック

┌────┐
│アクセス│
└────┘

 モアブから191号線を60kmくらい南下したところから、西に入
ります。

 この入口には看板がありますが、割と小さな看板です。北から行く場
合は直線の先に交差点が良く見えるのですが、南から行くと、ちょっと
わかりにくいです。
 入口の東側(曲がる方向と反対側)に、チャーチロックという岩があ
ります。お供え餅を上下段とも厚く(まん丸く)したような、整った形
です。近くまで来てから良く見ると、見る方角により、3段になってい
たり、上の段がとがって見えたりします。
 これが、だいぶ手前から見えていますので、近づいてきたら、交差点
や看板に注意して下さい。



 なお、南から行く場合は、ブランディングの北にMonticello(読み方
不明ですがたぶんモンティセロとかモンティチェーロとか)という町が
あり、そこから斜めに北西に行く道があります。舗装道路です。
 地図で見た感じでは、周囲に、岩、ビューポイント、キャンプ場など
が多く、面白そうです。ニードルズ地区に行く際にショートカットする、
というより、沿道を楽しむ道路だと思います。
 この道は、筆者は通ったことがありません。直近の遠征の時に、南下
する際に通ってみる予定だったのですが、ここを通った時に夕方(撮影
開始)が迫っていて時間がなかったため、上記の本道を通ってしまいま
した。次回は是非通ってみたいと思います。

 さて、191号のチャーチロックから入ってしばらく、牧場のような、
のどかな風景の中を走ります。



 ここは、アイランドインザスカイ地区のグランドビューポイントと、
ほぼ同じ高さで、実は崖の上に位置しています。

 しばらく行くと、道がだんだん坂を下り始めます。道路だけ見ると平
凡な下り坂ですが、周囲を見ると、崖を降りていることがわかります。
上手い具合に道路を作ったものです。
 どんどん峡谷の中に降りていって、気付いた時には崖の下まで降りて
います。

 降りたところは、アイランドインザスカイ地区の、ホワイトリムロー
ドとほぼ同じ高さです(こっちの方が、ホワイトストーンの上に別の層
がだいぶ載っていますので、少し高いかも)。
 つまり、川までの半分弱くらい降りた感じになります。
 ここから先は、トレイルを歩いて行く所を除き、ほとんどがこのホワ
イトリムロードの高さにあります。ニードルズ地区とメイズ地区は、大
部分がこの高さにあるのです。

 降り切った付近に、ニュースペーパーロックという、壁画(昔の原住
民が岩に描いた絵)があります。割にくっきりとした絵です。

 そこからは、しばらく崖の直下を北に向かって走ります。

 この崖の上にも、アーチーズのペンギンさんに似た岩があります。



 左手(西側)に、シックスシューターピークという岩山が、2つ見え
ます。
 これは、モニュメントバレーのメサがさらに崩れてちょっとだけ残っ
ているような(上部の垂直な部分はちょっとだけしかなく、下の瓦礫の
斜面が大きく残っているような)、均整の取れた形の岩山で、同じ形の
ものが見事に2つ並んでいます。

       _____ 
       │    │
       │    │           _
       │    │          ││
       │    │          ││
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\         / ̄\
     /       \       /   \
    /         \     /     \
   /           \   /       \

      モニュメントバレー   シックスシューターピーク

 シックスシューターピークは、キャニオンランズ国立公園の境界の外
にありますが、ニードルズ地区の名物の一つになっています。
 名前は「シックスシューターピークス」と、最後に「ス」が付いてい
たように記憶していたのですが、手元の地図で確認したら、それぞれの
ピークの名前には「ス」がありませんでした。2つ合わせてピークスな
のかもしれませんね。

 シックスシューターピークをちょっと過ぎた辺りから、これを常に左
に見ながら進む感じで、道が徐々に西に向いて、崖を離れ、平原の真っ
只中に出てきます。

 この付近に、ニードルズ地区の各所に行くための道路の入口がありま
すが、ここに入るには許可が必要です。

 しばらく、平らで直線的な道路を西進すると、公園の入口があります。

 入口を過ぎて2kmほど走ったところの右側、数百m奥に、ニードル
ズ・アウトポストという所があります。キャンプ場や、売店、ガソリン
スタンドがあるようです。ひょっとしたら、モーテルかバンガローなど
もあるかもしれません。
 手元の地図を確認したら、キャンプ場、ガソリン、シャワーのマーク
が付いています。シャワーは有難いですね。
 筆者が行ったのは冬で、遠望した感じではどうやら閉まっている雰囲
気でしたし、食品等を調達する必要もありませんでしたので、立ち寄り
ませんでした。
 今にして思えば、ここで何がゲットできるのか、確認しておけば良か
ったかな、と反省(でも本当に閉まっていたなら確認のしようがありま
せんでしたが)。
 因みに、今走っている道路は既に公園内に入っていますが、道路のす
ぐ北(右手)に境界があるため、ニードルズ・アウトポストがあるのは
公園の外です。

 この先すぐに、ビジターセンターがあります。

─────────────────────────────────

 ところで、近くにニードルズ・オーバールックというところがありま
す(上記の地図にも記載)。

 ここは、アンチクライン・オーバールックなどとともに、別の機会に
ご紹介します。

 因みに、ニードルズ地区から直接は行けず、一旦191号線まで戻る
必要があります。舗装道路です。

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┌────────────┐
│ビジターセンター、案内所│
└────────────┘

 意外に立派なビジターセンターです。ビデオ上映などもあります。

 筆者は、ここで、公園内の情報や、キャンプでの注意事項などを、と
ても詳しく教えてもらったため、そのお礼として、説明資料を日本語に
訳したものを帰国後に送りました。コピーして、日本人旅行者に配布す
るそうです。
 ひょっとしたら、今でも配布されているかもしれません。

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┌─────────┐
│宿泊、トイレ、買物│
└─────────┘

 公園内には、キャンプ場がたくさんあります。

 トレイルの先にあるキャンプ場は、予約制です。ビジターセンターで
の予約が必要です。
 ビジターセンターでの許可を得ない変更は、原則として認められませ
ん。つまり、途中で行動予定を変えることができず、必ず予約したキャ
ンプ場で寝なければいけないということです。悪天候の時などは、大目
に見てもらえるのでしょうか・・・?

 自動車を置いて車内で泊まらためのキャンプ場もあります。筆者は、
今回は用がないため、あまり良く見てきませんでした(^^;)。 ここは、
深夜などに到着した場合は、予約していなくても空いている所を使って
良いはずです(ア地区ではそうでしたので、たぶん同じだろうと思いま
す・・・ただしお金は払う必要があります)。

 トレイルヘッドには、駐車場があります。駐車場は、昼間は適宜駐め
て構いませんが、夜間はキャンプ場利用者しか駐められません(たしか、
キャンプの予約票みたいなものをフロントガラスの内側に掲示するんだ
ったと思いますが、他の場所と記憶が混同しているかもしれません ^^;)。

 トイレは、トレイルヘッドなど、何箇所かにあります。
 例の「持ち帰ったティッシュ」を捨てる専用のゴミ箱も、トイレの横
などにあります。

 モーテルやバンガロー、売店等は、公園内には見当たりません(ビジ
ターセンターにも、たしか食品は売っていなかったように思います)が、
前述のニードルズ・アウトポストが開いていれば、何かありそうです。

 しかし、食品などの必需品の買物は、モアブ、Monticello、ブランデ
ィングなどで済ませておいた方が良いと思います。
 Monticelloは小さな町ですので、スーパーはないかもしれませんが、
ガソリンスタンドなどで簡単な食品は買えます。モアブとブランディン
グには、大きなスーパーがあります。

─────────────────────────────────
┌────────┐
│ニードルズ地区内│
└────────┘

 詳しくは、次号にてご紹介します。この号では、予告編代わりに、地
図だけをお示しします。

 ・     ・
  ・   ・
   ・ ・
    ・CF  BS
   ・    └┐
  ・     PH└┐        NOP
 ・        │       VC│
       .・・・┬┤ ┌──┬──┴┴入口──
       :  │└─┴──┴・・・・.
     .・・EH  SF    WS    :
     :   △         :・.
     :             :  :PP
     :             :C :
      CP           :  :CA
        DA         AA

 駐車場等          見所
  BS:ビッグ・スプリング   CF:コンフルーエンス
  PH:ポットホールポイント  WS:ウッドゥン・シュー・アーチ
  EH:エレファント・ヒル   CP:チェスラー・パーク
  SF:スコー・フラット    DA:ドリュード・アーチ
                △:筆者お勧めの丘
  ─ 舗装道路        PP:ポールバニャンズ・ポッティー
  ・・・ 未舗装・四駆専用道路  CA:キャッスルアーチ
    トレッキングコースは  C :クレセントアーチ
    記入していません    AA:エンジェル・アーチ

 未舗装道路と四駆専用道路が同じ記号ですが、EH付近では、EHまでが
未舗装(普通の自動車OK)、EHからCPまでは四駆専用です。
 AA方面は、最初のちょっとだけが未舗装、すぐに四駆専用になります。

 ちなみに、四駆専用道路は、とても難易度が高いようです。
 特に、EHからCP方面は、超凸凹路面+急角度のカーブなどで有名な難
コースです。
 AA方面も、タイヤが埋まりやすい砂地などがあり、慣れない人は避け
た方が良いそうです。
 故障やスタックでレッカー車を呼ぶと、牽引料だけで、千ドル以上か
かります。故障なら、それに修理代が加わる訳です。以前にもお話しま
したね。レンタカーなら保険が効きません。
 ベテランは、必ず2台以上で向かうとか。2台以上いれば、1台がス
タックしても、もう1台が牽引等で助けられる可能性がありますね。

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