■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ □ □ ■ 米国西部、奇岩と峡谷の国立公園 第020号 ■ □ □ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ こんにちは。hal-9000です。 本日は、ブライスキャニオン国立公園をご紹介します。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ブライスキャニオン(Bryce Canyon)国立公園 推奨度(初訪問者)★★★★★ ぜひとも時間を割いて下さい 推奨度(ベテラン)★★★★★ まだ行っていないなら絶対 感動度 ★★★★★ 信じられない光景ナンバー1 雄大度 ★★★★☆ 近くのHoodooと遠くの景色 迫力度 ★★★★☆ 少し歩けばHoodooに肉薄 奇観度 ★★★★★ これこそ「奇」 穴場度 ★★★★☆ 日本では割と無名 入園料(自動車) $25 (一番高いかも^^;) 筆者が行った時期:2002年11月(Rubby's Inn 宿泊) 2003年10月(昼間のみ) 2006年01月(野宿して星景写真撮影) NPS公式サイト(英語) http://www.nps.gov/brca/index.htm 公園の看板の写真───────────────────────────────── ┌─────────────────┐ │ブライスキャニオン国立公園について│ └─────────────────┘ 不思議な光景です。信じられない光景です。あり得ない光景です。 砂の斜面に、Hoodoo(フードゥー)と呼ばれる、細長い岩が林立して います。
(写真は冬の朝のサンセット・ポイントです) この辺り一帯は、ゆるい傾斜の丘陵地で、牧草地や森林です。 公園内に入る料金所の辺りから、ほぼ森林だけになります。 丘陵地といいましたが、かなり標高が高く、3000m級です。 道路は、その森林の中を、ゆったりと走っています。 展望台に近づくと、その丘陵が、突然、バックリと、噴火口のように 割れて、砂のような斜面が駆け下っていきます。 その斜面のあちこちに、Hoodooが林立しているのです。 鉛筆のような細長い岩が立っている所は、モニュメントバレーなど、 いくつかあります。 そういう所は、たいてい、固い岩です。岩の数も少ないです。 しかし、ここのHoodooは、砂っぽい岩質です。風が吹いたら崩れてし まいそうな感じです。 色も、薄いオレンジ色のような、あまり見慣れない色です。 形も、直線的な細い岩ではなく、トーテムポールのように凸凹してい ます。 そのHoodooが、数え切れないほど、林立しているのです。 ───────────────────────────────── ┌────────────┐ │ブライスキャニオンの場所│ └────────────┘ ザイオンの近くです。 ザイオンから、9号、89号、12号と走れば、大きな看板が出ています し、そもそも間違えるような道路が他にあまりありませんので、迷うこ とはありません。 89号線を北から下っても、12号線を東から来ても、わかりやすいです。 SaltLakeCity ├┐ │├─┬─Rich┬────────┬─GreenR─70─┬─ ├┘ │ │ │ │ │ 89 ┌─┤ │ Moab 15 │ │ └Torrey───Hanksville │ Beaver ├─┘ │ │ 191 ├──┤ │ │ │ │ Pangch │ │ │ │ ├─┬─ Escalante └───┬─Blanding CedarC─┤ ■ │ │ / │ ├──Bluff StG───┤ MexHat │ / Kanab────Page──┐ ┌┘ │┼ / └─┐ ┌┐│ Kaibeto Kayenta───┼─ LV └┬┘└┤ ┌┴─────┘ │ \ │ │ 191 \ ├TubaCity │ 93 ┌──┤ └───┬───────┼─ \ │ │ │ │ Kingman─┴─Flagstaff ───┴─────40─┴─ ───────────────────────────────── (道路番号入り) SaltLakeCity ├┐ │├─┬─70─┬─────70──┬───70───┬─ ├┘ │ 24 24 │ │ 89 ┌─┤ │ Moab 15 │ 62 └Torrey─24─Hanksville │ Beaver ├─┘ │ │ 191 ├─20┤ 12 95 │ │ Pangch │ │ │ │ ├12┬─ Escalante └─95-┬95-Blanding CedarC-14┤ ■ 261 │ / 89 ├─163-Bluff StG─-9─┤ MexHat │ / Kanab─89──Page─98┐ ┌163┘ │┼ / 10 ┌┐│ Kaibeto Kayenta─160─┼─ LV └─-89A┘└┤ ┌┴160-─┘ │ \ │ 89 160 191 \ ├TubaCity │ 93 ┌-64-┤ └─264-┬──-264───┼─ \ 180 89 87 191 Kingman-40┴─Flagstaff-40──┴───40───┴─ ───────────────────────────────── (現地付近) │ 89 │ Red Canyon ├──12─────────┬─────12───┐┌┐┌─Tropic │ │ └┘└┘ │ R│ R:Rubby's Inn │ 料金所 │ V│ V:ビジターセンター │ │SR SR:Sunrise Pt. │ │SS SS:Sunset Pt. │ │I I:Inspiration Pt. │ ├──B B:Bryce Pt. │ │ │ │ │ │N N:Natural Bridge │ │ │ RP RP:Rainbow Pt. │ ───────────────────────────────── ┌────────┐ │ビジターセンター│ └────────┘ 立派な料金所を過ぎてすぐ右(西)に、ビジターセンターがあります。 落ち着いた、良い雰囲気のビジターセンターです。 ───────────────────────────────── ┌──────┐ │シャトルバス│ └──────┘ 園内を、シャトルバスが走っているようです。 しかし、筆者は、バスを見た記憶がありません。季節によるのかもし れません。 もっとも、筆者は、いつもレンタカーのため、バスにはあまり注目し ていませんし、記憶力もパープーですが(^^;)。 ザイオンと違い、一般車が進入禁止という訳ではありません(トップ シーズンになるとどうだかわかりませんが)。 ───────────────────────────────── ┌────────┐ │公園内のポイント│ └────────┘ 公園内は、全体的に、道路の東側が谷(Canyon)になっていて、そこ に、Hoodooが立っています。 Hoodooは、どこでも見えるのですが、一応「ポイント」があって、見 栄えの良いところが選んであったり、トレイルや駐車場が整備されてい ます。 主なポイントと、その付近の見所をご紹介します。 ┌──────────┐ │サンライズ・ポイント│ │サンセット・ポイント│ └──────────┘ ビジターセンターから道路を南下すると、最初に、サンライズ・ポイ ントと、直後にサンセット・ポイントがあります。 どちらも、名前の通り、日の出と日没を見るのに丁度良い・・・、と 言いたいところですが、筆者は、日の出を見るなら、サンセット・ポイ ントか、後述のブライス・ポイントの方が、方角的に丁度良いと思いま す(少なくとも写真を撮るなら、後2者がお勧めです)。 サンライズ・ポイントから日の出を見ると、太陽が正面に来てしまい ます(季節によって少し違いますし、遠くのHoodooは半逆光になります が)。 サンライズ・ポイントは、日の出の時に、太陽を見るのには良いかも しれませんが、日の出の時に、Hoodooを見るとか、Hoodooの写真を撮る のにはあまり向いていません。 サンセット・ポイントまで行くと、Hoodooに当たる日光が、少し斜め になります。 というか、場所の違いはちょっとなのですが、サンセット・ポイント の展望台はリムから少し半島のように突き出ていますので、やや北の方 角も撮りやすいのです。 また、冬の朝(太陽が見かけで右の方から昇る時期)は、サンセット ポイントあたりからでも、半逆光で結構良い感じになります。ここに掲 載した写真は、いずれも冬(1月)のものです。 後述のブライスポイントまで行き、北の方角を撮れば、ほぼ側面光に することができます。 因みに、ブライスキャニオンは、全体に東に向いた斜面ですので、夕 方の撮影にはあまり向きません。太陽が赤くなる頃には、谷には陽が当 たらなくなってしまうからです。 夕方の斜光線を使いたいくらいなら撮れないことはありませんが、朝 日・夕日の赤い光線を利用したいなら、朝が狙い目です。 ┌────────────┐ │ナバホ・ループ・トレイル│ └────────────┘ この両ポイントと、谷底までをグルリと一周する、ナバホ・ループ・ トレイルという、トレイル(ハイキングコース)があります。ここで最 もメジャーなコースです。 筆者も、このトレイルを、夜間撮影のため、南側半分だけ歩きました。 夕方、谷間に降りて、カメラをセットし、北極星が見えてからカメラ を調整して、自動撮影を開始し、大急ぎでリムの上の車に戻りました。 朝の日の出前にシャッターを閉じに行くのは危険だと判断し、自動撮 影のできるデジカメのみ使用しました(フィルムカメラは使用しません でした)。 日の出の後、カメラを回収しに行く途中で、写真を撮りましたので、 いくつか掲載します。早朝ですので、影が多く見づらくてすみません。 細い岩、アーチーズのパークアベニューに似た雰囲気の所
岩を下から見る(1)
岩を下から見る(2)
岩を下から見る(3)左下の方にジグザグのトレイルが見えています
岩穴からの日の出
トレイルは、よく整備されていますが、運動靴等が必要です。 下の方は土で、冬季は雪が積もっています。上部も、雪や氷が付いて いると滑ります。 ┌───────┐ │Thor's Hammer │ └───────┘ ブライスキャニオンには、Hoodooがとてもたくさんありますが、名前 が付いているのは少数です。 その中でも特に有名な Thor's Hammer(雷神の金槌)というのが、サ ンセット・ポイントの展望台のすぐ下にあります。
展望台から見降ろすと、Hoodooの色と背景の斜面の色が似ていて、な かなかわかりにくいです。
展望台から、ほんの少し、ナバホ・ループ・トレイルを下り、斜め下 から軽く見上げるようにすると、「あぁ、これだ!」と、すぐにわかり ます。 そこはトレイルの途中ですが、多くの人が写真を撮るため立ち止まっ ていますので、ある程度人がいる時なら、行き過ぎてしまうことはない でしょう。 立ち止まって写真を撮っていても邪魔にならないように、道に少し出 っ張りがあります。いかにも、ここから写真を撮って下さいと、いわん ばかりです。 Thor's Hammer は、先端の形がトンカチ状になっているというだけで なく、高さと太さがあり、全体的な印象がとても立派です。 トレイルがすぐ近くを通っていて、近くまで行けますので、なおさら 立派に感じるのかもしれません。 この Thor's Hammer、訳が「雷神のいかずち」となっていることが、 時々あります。しかし、「いかずち」というのは「雷」のことであり、 Hammerとは違うのでは?と思うのですが、いかがでしょうか。 Thorは辞書によると、発音記号は「ソー」または「ソール」、日本語 訳は「トール。北欧神話の、雷・戦争などの神。」となっています。 Thor's Hammer のすぐとなりに、3姉妹というHoodooがあります。上 記の写真にも写っているのですが、わかりますか? ┌──────────────┐ │インスピレーション・ポイント│ └──────────────┘ インスピレーション・ポイントは、インスピレーションが沸く所、と いう意味でしょうか。 場所は、サンセット・ポイントのすぐ近くです。 この辺り、リム(がけっプチ)は、サンライズポイントからブライス ポイントまで、全部つながっていて、歩けるようになっています。 サンライズポイントからブライスポイントまで、同じ谷を、角度を変 えながら見ることになります。 筆者は、ここが特にインスピレーションが湧く所だ!、とは、感じま せんでした(^^;)。 ┌─────────┐ │ブライス・ポイント│ └─────────┘ ブライス・ポイントは、「ブライス」の名前を冠しているだけあって、 最高の場所です・・・と書かれた解説書が多いです。 しかし、筆者は、かなり見応えがあるとは思うものの、サンセット・ ポイントの方が良いかなぁ、と思います。遠景はあまり変わりませんの で、間近にあるHoodooの違いかもしれません。 実際、今まで見ていた谷が北に見えるほか、南側の谷も見えてきます。 半島のように突き出した地形のため、Hoodooに囲まれたような感じがす る所です。 また、今まで見ていた谷が北に見える、ということは、朝夕は光線が 横から当たるため、前述のように写真にも良いです。 サンセット・ポイントとどちらが上なのかは、筆者の好みの問題だと お考え頂いた方が良いかもしれません。 ┌──────────┐ │ナチュラル・ブリッジ│ │レインボー・ポイント│ └──────────┘ ここから、終点のレインボー・ポイントまでは、結構な距離がありま す。 レインボー・ポイントは、特に素晴らしい景色・・・という訳でもあ りません。Hoodooの見応えが良いのは、ブライス・ポイントあたりまで ですので、時間のない方は省略しても良いかと思います。筆者も、3回 目の遠征にして初めて行きました。次回は・・・レインボーポイントに 行く時間があったら、どこかトレイルを歩きたいと思います。 レインボー・ポイントには、解説の書かれた看板類がたくさんありま す。筆者は、こういうのが大好きなのですが、英語は読みづらいため、 後で読もうと写真に撮り、結局読んでいません(^^;)。 レインボー・ポイントまでの途中(ビジターセンターから7割くらい 行った辺り)に、ナチュラル・ブリッジがあります。名前の通り、ブリ ッジ(橋)になっています。つまり、岩に穴が空いています。 ナチュラル・ブリッジ
本当は、これはブリッジではなくアーチなんですが・・・。 ブリッジとアーチの違いは、別の機会にご説明します。 他の国立公園で、立派なアーチなどを見てきた人には、まぁどこにで もあるアーチに感じられるかもしれません。 しかし、有名スポットですので、見逃したくない方もおられるでしょ うか。 ブライスキャニオンには、「一生に一度しか行かない」、という方も 多いと思いますので、そういう方は、レインボー・ポイントや、ナチュ ラルブリッジも、見ておいた方が良いかもしれません。 筆者は、この地域に関しては、何回も来ていますし、「また何回も来 るだろう」という変な安心感があって、毎回必ず見所を全部見て回る訳 ではありません(ただし、1回は見る、という執念は強いんですが)。 なお、レインボー・ポイント周辺は、めっきり、人が少なくなります。 その辺を歩いている人も、「ここまで来た人は皆仲間」みたいな親近感 があります。筆者が大好きな雰囲気です。 ここも、夏には、ある程度混むのでしょうか。 ───────────────────────────────── ┌──┐ │宿泊│ └──┘ 料金所を出てすぐの所に、Rubby's Inn(ルビーズイン)があります。 ブライスキャニオンを代表する宿です。 ここには、筆者も、2002年11月の遠征の時に、1泊しました。 膝を痛めて、野宿(乗用車の中での宿泊、膝を少し曲げないと寝られ ず、暖かさも十分とはいえない状態)は良くないと医者に言われたから です。宿代は、旅行保険からきっちり回収しました。 この時の宿泊料は、金額は憶えていませんが、この種の、国立公園に 隣接している宿の割には、リーズナブルな値段で、たしか80ドル弱くら いだったでしょうか。 因みに、夏になると20ドルくらい高くなる、と言っていました。 部屋は、まぁ良くあるモーテルです。特に広くも狭くもなく、特に立 派でもみすぼらしくもありません。景色は何も見えません。 Rubby's Inn には、売店、レストラン、ガソリンなど、必要なものが 一通り揃っています。 アメリカ人は、夏休みなどに、こういう所で3週間くらい過ごしたり しますので、ここだけで何でもできるようになっているのでしょう。 売店はかなり広く、スーパーのような食品も売っています。キャンプ をする人が肉などを買うのでしょう。おみやげ物、日用品、お菓子など も豊富です。 ここで、わざわざ「お菓子」を書いたのには、実は意味があります。 別の機会にご紹介します。 レストランでは、筆者はステーキを食べましたが、アメリカのレスト ランに良くあるタイプで、ボリュームはたっぷり、ちょっと大味、とい う感じです。 Rubby's Inn の売店には、日本と同じ規格の、キャンプ用コンロのガ スがあります。これは、アメリカでは、なかなか入手できません(筆者 が今までにアメリカで見たのは、ラスベガスのスポーツ用品店の1店と、 ここだけです)。 なお、同じネジのガスボンベが、キャンプ用品ではなく、工具関係で 入手できます。詳しくは別途ご説明します。 Rubby's Innでは、宿泊せずに シャワーだけを浴びることもできるの ですが、そのシャワーの設備は、はっきり言ってペケです。 壊れているシャワーがたくさんあり、お湯もなかなか出ません(しば らくの間は水で、本当にお湯が出るのか不安になってから暫く経って、 ようやくヌルーいお湯になりました)。そもそも、フロントで料金を払 った後、シャワー室の鍵を開けてくれる人を探すのに、かなり手間取り ました。 なるべく、他で入った方が良いでしょう。 なお、宿泊する部屋のシャワーは、特に悪いことはなく、普通でした。 Rubby's Inn 以外でも、12号線沿いにはモーテルやキャンプ場が何件 かあります。 また、東に進んだTropicの町にも、モーテルがあります。Tropicは、 距離は近いですが、谷に降りるため、実際に行くと遠く感じられます。 Tropicの町からは、ブライスキャニオンはあまり見えないようですが、 道路を走っていると、時々見えることがあります。 宿泊料は、主要道路沿いのモーテルでは、たいてい大きく表示されて いて、運転しながら「あっ、ここは46ドルでプール付きだ!」という 感じで選ぶことができます。 しかし観光地に近い所では、値段が書かれていないことが、かなり多 いです。アメリカ人の文化としては、聞いてみれば良い、ということな のでしょうが、筆者は小心者で、値段を聞いて「高いから他を探す」と 言い出すことができないため、値段を聞きに行けません(^^;)。 サンライズ・ポイントにも、小さなロッジがあるようなのですが、筆 者が行った時には、営業していないように見えました。電灯の一部は点 いていましたので、お客さんが少なかっただけかもしれませんが。 キャンプ場は、公園内を含め、あちこちにあります。 RVキャンプ場も、12号線沿いにいくつかあります。 ───────────────────────────────── ┌───────┐ │アクティビティ│ └───────┘ 自動車で各ポイントを回ったり、トレイルを歩くのが、主です。 自動車の走る道路は丘陵の上にありますが、そこから、Hoodooの間を 縫って、谷間に下りるトレイルが、いくつかあります。 ヘリコプターによる遊覧飛行も出ています。 12号線から南に入るT字路の近くに 空港がありますが、Rubby's Inn の前でもヘリを見かけましたので、遊覧飛行はたぶん Rubby's Innの方 から出ているのだろうと思います。 ───────────────────────────────── ┌────────┐ │Hoodooのできた訳│ └────────┘ 前述ですが、この辺りは標高が高いです(3000m級)。 そのため、新しい地層が現れています。 この新しい地層が、まだあまり固くなっていません。ボロボロと崩れ やすい状態です。砂に近い状態といっても良いくらいです。 砂に近い土質の斜面
この崩れやすい地層は、風が吹いただけでも、少しずつですが、さら さらと崩れます。最上部の、森林に近い部分は、本当に砂のようです。 途中に、ほんの少しだけ固い地層があるため、それが残った部分が、 Hoodooになったといわれています。 固いといっても、見た目にはわかりません。 アーチーズやキャニオンランドあたりで見られるような、非常に固い 地層がアーチになったりするのとは、違います。 ここから先は、筆者の推測を交えてご説明します。 筆者は、その崩れかけている斜面に、少量の水を撒いてみました(何 の水なのかは聞かないように ^^;)。 すると、水を含んだ部分は、砂が締まって、崩れないのです。そこだ けが風化から取り残されていきます。暫くすれば、周囲よりも少し高く なるでしょう。 昼間だとすぐに乾いてしまいますが、冬場の夜だと乾くのはすごく遅 いです・・・凍ってしまうことも多いでしょう・・・しばらく溶けなけ れば、他の部分と段差ができそうです。 また筆者は、Hoodooの「出来初め」ではないかと思うものを目撃しま した。 砂のような斜面の上に、10cmほどの石が載っています。その石は、 斜面よりも、少し高く持ち上げられたようになっています(石の底が斜 面より高くなっています)。石の下の砂が、浸食されずに残っているの です。 これらの目撃例から推察するに、この地域の砂は(この地域に限らな いかも?)、水を含んだり、圧縮されたりすると、他の部分よりも風化 が遅れるのです。 石の下の部分は、水分が蒸発するのが遅い、という効果もあるかもし れません。 また、これは純粋に想像ですが、高くなった部分では、横から砂が飛 んでこないため、やはり侵食が遅れそうです。 何かの拍子に、水分量に差ができたり、上に物が載ったりすることで、 その部分が周囲よりも高くなります。 高い部分ができると、その上部は風化が遅れ、その下部も、圧迫され ているため、やはり風化が遅れます。 一旦、高低の差が生じると、高い部分は風化が遅れ、どんどん高くな る。こういうのを、科学的には「不安定」と言います。 もし、高くなった部分の方が侵食が速かったら、高い部分はどんどん 低くなり、高さが揃う方向に力が働きます。こちらを、科学では「安定」 といいます。 つまり、この地域の斜面は、風化侵食の進行が外乱に対して不安定だ、 というのが、筆者の推測したHoodooのできた理由です。 因みに、筆者が見た小石は、しばらく前に誰かが人為的に置いたもの かもしれませんね。 しかし、既にHoodooになっているものは、人類が誕生する以前からあ りますので、人間が石を置いたものではありません。木が倒れた(ある いは木が立っていた場所だった)とかいうことはあるかもしれませんが、 石が飛んでくることはなさそうですよね。 そこで、野生動物がおしっこをした所、という新説はいかがでしょう か。1回だけでは駄目かもしれませんが、野生動物がおトイレにしてい ると、他の部分と差が生じるかもしれません。 筆者がおしっこをした所も(あっ、言っちゃった ^^;)、数万年後に、 立派なHoodooになるに違いありません。 Hoodooのできた理由について、日本語で書かれた解説では、納得のい くものを見つけることができませんでした。どなたか、良い解説を見つ けたか、英語の解説などで理解された方は、ぜひとも教えて下さい。 ───────────────────────────────── ┌──────┐ │日本のHoodoo│ └──────┘ 阿波の土柱というものがあるそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Docyu.jpg 筆者は、徳島県には3回行ったことがあるのですが、ここは見ません でした。今度行ったら、ぜひとも見てみたいと思います。 3月に岡山に行く用事があり、瀬戸大橋を電車で渡りたいので高松ま で(最低でも坂出まで)は行く予定ですが、徳島まで足を伸ばすのは、 ちょっと難しいかも。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■